ひとりごとメルボルン生活

メルボルンでバリスタになるまで〜私の奮闘記〜

ひとりごと

 

 こんにちは!Sasha(さしゃ)です^^

今日はメルボルンに来たばかりの頃〜現地でバリスタとして働き出すまでを少し振り返ってみたいと思います。

 

コーヒーが飲めなかった学生時代

大学を卒業してすぐにメルボルンに来たのですが、学生時代はずっとカフェでアルバイトをしていました。

実家の近くに新しくできたカフェがオシャレで、大学生になったら「こんなところで働いてみたい」と思ったことがきっかけで、コーヒーが飲めないのに、大学が決まってすぐそのカフェに応募しました。

ちなみに高校生の頃は部活が忙しかったこともありアルバイトはしていませんでした。

そもそも禁止されていたような気がします。笑

 

コーヒーが飲めなくても運よく雇ってもらえて、そのカフェで4年ほど、学生時代ずっと働きました。

4年働いても、カフェラテとかブラックコーヒーはどうも苦手で

コーヒー牛乳ですか?ってくらいミルクを大量に入れるか、キャラメルラテなどのように甘々にしないとコーヒーは飲めませんでした。

 

それでもバリスタとしてコーヒーを作ることは大好きで、先輩や同期のスタッフさん達にも恵まれて、カフェの仕事もとても気に入っていたので長い間働くことができ、コーヒーの味はわからないまま技術だけ向上していきました。

バリスタがマシンを使ってミルクを温める作業(ミルクを蒸気で温め、細かい空気をたくさん含ませることによってフワフワなミルクを作る)を「スチーム(炊く)」と呼ぶのですが

バリスタの腕が良ければ良いほど、そのスチームしたミルクの口あたりが全然違うんですよね。

よく例えられるのが、「シルク(絹)のような舌触り」。

日本でアルバイトをしていたときは、このスチームミルクの完成度しかわかりませんでしたが

メルボルンに来て、実際にバリスタとして働くようになって、少しずつコーヒー豆の味の違いがわかるようになっていきました。

メルボルンで本場のフラットホワイトに感動。コーヒーライフが始まる。

初めてメルボルンに来て、当時は語学学校に通っていたのですが

クラスメイトの友達と学校終わりに毎日のようにシティ内を観光しました。

その中でもやはり「カフェの街」と名高いメルボルンなので、私もカフェ目当てで来たこともあり

当時私が購入した旅行ガイドブックに載っていた、異彩を放つオシャレカフェにまずは行ってみました。

そこで初めて本場のフラットホワイトを飲んで、本当に驚きました。

砂糖とか甘さは一切入れてないのに、飲める・・・!

ミルクの程よい温かさと、舌触りと、コーヒーもコクがあるのに苦くなくスッと飲める感じ。

だいぶ時間が経った今でさえ、あの感動をよく覚えています。

”コーヒー”が飲めるようになった瞬間でした。

 

『カフェの街』でバリスタになることを夢見て渡豪

そもそもなぜメルボルンを選んだのかというと、「カフェの街」と呼ばれていることが一番の理由でした。

もちろん、語学留学が目的だったので英語力を伸ばすという大前提のもとです。

メルボルンは「カフェの街」や「アートの街」とも呼ばれていて、至る所にカフェがあったり、芸術的な壁画やオーナメントがあったりしてインスピレーションを得られる機会もたくさんあります。

 

学生時代のカフェバイトで、バリスタとしてコーヒーを作る楽しさを知ったことや、

もともとカフェのオシャレな雰囲気が大好きで、「カフェ文化が栄えてるメルボルンでバリスタとして働けたらめちゃくちゃカッコいいじゃん・・・!(+英語学べる)」という浅はかな動機でした。笑

メルボルンに来て最初の数ヶ月は語学学校に通い英語力を伸ばし、その後アルバイトとしてバリスタになろうと就活を始めましたが、日本でのアルバイトで培った私のバリスタスキルでは到底及ばず・・・

日本でのアルバイトの面接と違って、職種にもよると思いますがバリスタの場合、面接に呼ばれるとまず100%「じゃあラテ作ってみて」と言われいきなりコーヒーを作らされるのですが、何件もカフェに応募して、その中の数件に面接に呼んでもらえて、でもコーヒー作ってみたら技術不足で不採用になって・・・を何度も繰り返しました。泣

私の場合、エスプレッソマシンの使い方(タンピングやショットのおとしかた、ミルクの炊き方など)はほとんど問題なかったのですが、日本でハンズフリーでミルクを注ぐことに慣れいなかったり、そもそもオーストラリアのコーヒーの知識を全く理解していなかったこと、ラテアートの技術がなかったことなどが原因だったと思います。

今となっては「そりゃ不採用だよな。笑」って感じですが、当時のぶっつけ本番というか肝の座り様というか・・・笑

結局のところ、語学学校付随のバリスタインターンシップに参加したり、コーヒーの種類など知識を自分で調べて勉強したりしてまた何度も履歴書を送りまくって、なんとか一つ目の就職先が決まりました。

オーストラリア人のご夫婦が営むブランチカフェで、最初はウェイターとして、オールラウンダーとして働くところから始まりました。

メルボルンでバリスタになって思うこと

今でもまだまだですが、当初憧れていた白鳥のラテアートができるようになったり、

忙しい時間帯でもスピードについて行けるようになったり、できるようになったことがたくさん増えてとても楽しく働くことができています。^^

 

バリスタとして働くようになって思うことが、バリスタのプロ意識だけでなく、お客さんも本当に細かいです。

正直日本だと、ラテとカプチーノの違いってあんまり気にしたことなかったんですよね。

明確にラテとカプチーノの違いとか、カフェラテとカフェオレの違いとか、説明できる方って少ない気がします。

しかし、メルボルン(というよりオーストラリアの文化がそうなのでしょうか?)では

ラテ、カプチーノ、フラットホワイトのフォームの量に明確な違いがあって

その量を守ってあげないとお客さんからも怒られちゃうんです。

「フラットホワイトって言ってるのにフォームが多いんだけど!」とか、

「カプチーノ頼んだのにフォームが少ない・・・」 とか。

あとはコーヒーの温度とかに対してもすごくうるさいですね。

まだまだ半人前のバリスタだった頃は何度も怒られて作り直しました。笑

 

あとは、ミルクの種類も本当に多いです。

日本だと無脂肪ミルク、ソイミルクまでは主流だと思うんですが、

メルボルンでは、上記2つに加え、オートミルク、アーモンドミルク、ココナッツミルク、ラクトスフリーミルク、、、、、、、

ミルクの種類によって、ミルクの炊きやすさやコツがまた違ったりするんですよね(笑)

本当に奥が深くて、メルボルンに来てバリスタとしていろんな知識をつけることができて本当に良かったなと実感します。

 

これからももっともっと自分の技術を磨いて、当初私が本場のフラットホワイトを飲んで感動したあの衝撃を

今度は私が、誰かに与えられるようになれたらと思います。

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